LyX向けのemf→EPS作成方法(Metafile to EPS Converter利用)
はじめに
(´・ω・`)ノ
以前の投稿でLyXの貼り付け機能を使うためのemf→EPSの作成方法を書きました。
この時,普段emf→EPS変換で使っているWMF2EPSよりも品質の悪いEPSが出来てしまうという問題点がありました。
今回はこの問題に対応するためにInkscapeではなくMetafile to EPS Converterを利用する方法を記述します。
そもそも何故WMF2EPSを使わないか
WMF2EPSは使い慣れており,便利なツールだと思いますが以下の問題点があります。
- 登録していないと変換を自動(コマンドライン)で行うことが出来ない
コマンドラインから利用できないとLyXの貼り付け機能で使うことは出来ません。
ただし,まだ登録はできる?っぽいので登録することで解決することも可能?です(未確認)。
- Windows 8/8.1/10には対応していない
現段階で私は基本的にWindows7を使っていますがWindows10端末も使い始めたので脱WMF2EPSする必要が出てきました。
そこでemf→EPSするツールを探していたところMetafile to EPS Converterにたどり着きました。
Metafile to EPS Converterの導入
Metafile to EPS Converterは以下のページからダウンロードすることが出来ます。 特に設定する項目もないのでさくっとインストール。
LyX wiki | Windows / MetafileToEPSConverter
このツール自体はGUIからも使うことが出来るのでWMF2EPSの代わりとしても使うことが出来るようです。
LyXのパスの設定
前回の投稿でも行ったようにLyXの設定を書き換えます。
[ツール]→[設定]を開きパスの欄を開く。 この中のPATH接頭辞の先頭にMetafile to EPS Converterを導入したフォルダのパスを追加する。今回の場合は"C:\Program Files\Metafile to EPS Converter"に導入したのでPATHの区切り文字のセミコロン(;)と合わせて[C:\Program Files\Metafile to EPS Converter;]をPATH接頭辞の一番初めに追加して,設定を[適用]する。64bit版のWindowsの場合はProgram Filesのフォルダ名が異なるので注意。
LyXの変換子の修正
LyXの[ツール]→[設定]より,設定を開き,[ファイル処理]→[変換子]の中の[拡張メタファイル -> EPS]という項目を確認します。
今回は変換子を「metafile2eps $$i $$o」と設定します。
※残念ながらWindowsメタファイル(wmf)についてはInkscapeの場合と同じく使えないみたいなので修正は行いません
この設定を行った後で再読込すると画像の表示&PDF出力ができるようになります。
前回とは異なり,WMF2EPSと同等なEPSが出来ていることがわかる。
まとめ
Metafile to EPS Converterを利用することでLyXで貼り付け機能を利用するのに必要なemf→EPSの設定が出来た。
また,新しいWindowsで非対応となったWMF2EPSの代わりとしてMetafile to EPS Converterを見つけた。